口臭も?加齢臭を抑えるための腸活2つのポイント

口臭だけじゃない?腸活で防げる加齢臭の事実

中高年スタートのサインともいわれる加齢臭。オヤジ臭と呼ばれることもありますね。40歳を過ぎると誰でも加齢臭を発生させる可能性があります。しかし近年では、食生活の変化、ストレスなどの影響により20代、30代から加齢臭に悩む男性も増えてきているといわれています。

加齢臭は年齢のせいだけではないのです。加齢臭のきっかけをつくっているのはあなた自身です。あなたの食生活、腸内環境によって原因物質が体内で産生されています。つまり加齢臭は、腸活・食生活の改善によって予防も改善も可能といえます。これからその方法について紹介していきます。

加齢臭が発生するメカニズムについて

まずは加齢臭を対策する上で、加齢臭が発生するメカニズムについて知る必要があります。

加齢臭は皮脂に含まれる「パルミトレイン酸」という脂肪酸が、過酸化脂質(コレステロール、中性脂肪などの脂質が酸化したもの)や皮膚表面の細菌によって分解(酸化)され、「ノネナール」と呼ばれる加齢臭の原因物質を発生することで生じます。

年齢と共に加齢臭の原因物質ノネナールの発生が多くなるのは、代謝の衰えにより、体内に老廃物や有害物質が多く溜まってしまい「パルミトレイン酸」の分解が促進されてしまうからです。

つまり、体内に老廃物や有害物質を溜めなければ、ノネナールの発生を抑えることができると考えられます。また、ノネナールの原料となる皮脂自体の過剰な分泌を抑えることもノネナールの産生抑制につながります。

したがって、どんなに高級なデオドラント効果の高い石けんや香りのきつい香水を使って臭いを消そうとしても根本的に原因物質の発生を防がなければ、加齢臭の改善・予防はできないのです

加齢臭の改善・予防のポイントは「老廃物・有害物質を体内に溜めない」「皮脂の過剰な分泌を抑える」ことです。

その1:加齢臭の根本解決には「老廃物・有害物質を体内に溜めない」ことが必須!

まずは、加齢臭の改善・予防のポイント「老廃物・有害物質を体内に溜めない」からみていきましょう。

体の中で老廃物や有害物質を外に排出する役割を果たしているのが腸です。腸内環境がよいと便が腸の中で長く留まらずに排出されるため、老廃物や毒素がたまりにくくなります。

一方で、腸内フローラの状態が悪くなり、便秘になってしまうと老廃物、有害物質がたまりやがて血流にのって全身をめぐります。時間と共に皮脂腺から老廃物が分泌され、その中に含まれるパルミトレイン酸が分解されてノネナールが発生してしまいます。

また、老廃物や有害物質が腸に溜まると腸内細菌の悪玉菌が活性化し、さらに腸の機能を低下させて老廃物を溜まりやすくさせます。

このようにして、
腸内環境の悪化→老廃物・毒素の蓄積→腸機能の低下→さらなる腸内環境の悪化……
のような負の悪循環に陥いり、加齢臭を発生し続けるのです。この負の悪循環を止めるには腸内フローラをよくするつまり、「腸活」が必須です。

腸活の基本である、腸内細菌が喜ぶ食事(食物繊維、発酵食品)を摂り、悪玉菌の勢いを止める必要があります。加齢臭だけでなく、体臭・口臭についても同様です。老廃物や毒素は体の外へきちんと排出されない限り、体内をめぐって、口臭として、体臭として外に放たれることを覚えておきましょう。

その2:加齢臭の原料である皮脂は摂取した油からできている

続いては、加齢臭の改善・予防のポイント「皮脂の過剰な分泌を抑える」についてです。皮脂の過剰な分泌を抑えるには、皮脂量そのものを減らすこと、そして皮脂の質をよくすることが大切です。これらは食生活の改善によって、変えることができます。私たちの体は、元をたどれば口にしてきた食べ物によってできています。

加齢臭の原料である皮脂は、日頃摂取している油からつくられています。そこで「良質な油を摂取すること」を心がけることは加齢臭を抑えることにつながります。

良質な油とは、新鮮な油や体内で変化しにくい油を意味します。古い油を使用した揚げ物やスーパーやコンビニのお惣菜は新鮮な油を使ってできた食べ物とはいえません。

また、マーガリンやサラダ油(なたね油、コーン油、ひまわり油、べにばな油など)は体内で変化しやすく、特にマーガリンは血管に蓄積して炎症を引き起こすことが数多く報告されています。極力摂取を避けましょう。サラダ油は、価格も安価なため実際に料理に使用している方は多いと思います。

あまり安いサラダ油は買わずに、開けたらなるべく速く使い切れるよう少量のものを購入しましょう。空気に触れる時間が長いと油が酸化してしまい、体にも良くありません。

良質な油は、亜麻仁油、ごま油、ココナッツオイル、オリーブオイルなどです。少々値段ははってしまいますが、加齢臭対策の高級なデオドラント商品につぎ込むくらいなら、摂取する油にお金をかけましょう。

また、牛肉や豚肉など動物性脂肪の摂りすぎもやめましょう。摂取量が多いと分泌される皮脂量も多くなってしまいます。その分、加齢臭がきつくなってしまいます。さらに動物性脂肪は腸内細菌の悪玉菌の好物でもあります

全く食べるのをやめる必要はありませんが、肉・魚・大豆製品をバランスよく食べましょう。

まとめ

「これまで色々な加齢臭ケアを試したけど効果がなかった」「加齢臭が気になってきた」「加齢臭だけは防ぎたい」という方は今回紹介した、「老廃物・有害物質を体内に溜めない」「皮脂の過剰な分泌を抑える」ために腸活を始め、食生活の見直しをしてみましょう。

腸内細菌の善玉菌が喜ぶ食事を心がけ、質のよい油を摂ることが大切です。さらに、上質な油を摂取するように心がけることは加齢臭の予防・改善だけでなく、病気の予防そして体の健康にもつながります。

もちろん、加齢臭を防ぐには自分自身を清潔に保つことも大切です。ぜひ、あなたも今日から紹介した加齢臭の予防・改善ケアを試してみてください。

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