調味料を見直すだけ?腸活を用いた医者要らずのカラダの作り方

最高の腸内フローラの作り方

近年、腸内細菌への注目が高まる中、インターネットやテレビなどで腸内細菌の環境を整えることがいかに健康にとって重要であるかを目にする機会も増えたのではないでしょうか。

腸内細菌は、食べ物の消化分解・免疫機能・ビタミンやホルモンの産生・栄養素の吸収など計り知れないほどさまざまな役割を果たしています。誰もが健康とアンチエイジング、そして美容を手に入れるために「最高の腸内フローラを手に入れたい」と思っているでしょう。それでは、「最高の腸内フローラ」を手に入れるために実践できる食事法について詳しく説明していきたいと思います。

最高の腸内フローラを手に入れたいなら「調味料」にお金をかけるべき!

腸内細菌に最も影響を与えるのは、日々の食生活です。腸内細菌の中でも体によい働きをする善玉菌を増やすために、善玉菌が喜ぶ食事を摂ると同時に善玉菌に負担をかけるものを避けなければなりません。

農薬や食品添加物を多く含んだ食べ物や加工食品は腸内環境を悪くする原因をつくります。そこで加工食品や食品添加物を含んだ食品を避け、オーガニックの野菜や果物、産地にこだわった食材選びを実践し、さらに自炊することが腸内フローラにとっては理想です。

しかし、今まで買っていたもの全てを加工品なしの天然食材で選び、さらに野菜は全てオーガニック……となると経済的にも精神的にも負担が大きくなると思います。もちろん極力加工のされていない自然な食材を摂った方が理想ではありますが、これは現実的ではありません。

そこでおすすめするのは「上質な調味料を使って自炊すること」です。自炊と聞いただけでハードルが高いと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、最初は「買ってきたおかずと1品の自炊」でかまいません。自炊する1品は、上質な調味料を使ったサラダやお味噌汁などでかまいません。

日本の調味料は腸活に最適

日本の調味料には味噌、醤油、みりん、お酒、お酢、塩麹などがあります。これらは全て発酵調味料ということをご存知でしょうか。発酵食品は腸内環境を整える上で欠かせない存在です。発酵食品といえば、納豆やキムチ、ヨーグルト、チーズなどが有名です。しかし、毎日食べ続けるのは体質や嗜好性などの面から難しいのではないでしょうか。

一方で、毎日日本の調味料を使って料理することは簡単です。味噌ならお味噌汁、醤油は万能調味料、お酢なら酢漬け、みりんやお酒も和食には欠かせません。それでは、これらの発酵調味料はどのような菌によって発酵され、腸内環境にどのように影響を与えるのかについてみていきましょう。

乳酸菌

味噌や醤油の発酵に関わる乳酸菌は、乳酸を産生する菌の総称です。腸内細菌の中では善玉菌として位置づけられ、整腸作用だけではなく、免疫機能にも関わっているといわれています。また、腸内で悪い働きをする悪玉菌の増殖を抑えます

麹菌(こうじきん)

塩麹をはじめ味噌、醤油、みりんやお酒は、麹菌が発酵を進めます。麹菌には腸内の乳酸菌を増やす働きがあります。また麹菌には美肌に欠かせないビタミンB群の産生を高める働きもあります。

酵母菌(こうぼきん)

酵母菌は、腸内で善玉菌の栄養となるエサをつくります。また、整腸作用や悪玉菌の増殖の抑制も期待できます。味噌や醤油、お酒の発酵過程では酵母菌も活躍しています。

酢酸菌(さくさんきん)

お酢は酢酸菌によって発酵されています。酢酸菌には善玉菌の1種であるビフィズス菌の増殖を促進する働きがあります。

当たり前のように使っている日本の調味料はこれらの有益菌の発酵によってつくられていることをご存知でない方も多かったのではないでしょうか。腸内環境を良くするために、できるだけ毎日これらの発酵調味料を使って発酵の力を取り入れるようにしましょう。お味噌汁や酢の物、塩麹を使った浅漬けなどであれば簡単に調理することができます。

その調味料、本当に「発酵」してる?

日本の発酵調味料の素晴らしさがわかったところで、なぜ上質な調味料を購入すべきなのでしょうか。

それは安価な調味料の中には、製造工程を減らすために発酵過程を短くしたり、発酵した風味を人工的につくりだしているものがあるからです。例えば「みりん風調味料」は「みりん」や「本みりん」とは違うもので、発酵の力をダイレクトにとりいれることはできません。価格差で選ぶのではなく、時間をかけて発酵してつくられた「みりん」や「本みりん」を購入するようにしましょう。

料理に使用するお酒もさまざまな選択肢があります。大きく清酒(純米酒・本醸造酒・吟醸)と料理酒(普通酒)に分けることができます。清酒は主に飲用に用いられます。料理酒は糖類や酸味料などの添加物が加えられ、製造工程も清酒とは異なります。清酒のように飲むことはできません。そのため料理酒は酒税がかからず、製造コストが抑えられているため安く購入できます。

とはいえ、料理酒は発酵の力が清酒に比べると弱く、さらに添加物も入っているためコストはかかってしまいますが清酒を料理にも使うことをおすすめします。清酒の中でも最も純度の高い純米酒が上質なお酒といえます。

まとめ

最高の腸内フローラを手に入れるためにまずは上質な発酵調味料を使って料理することを心がけてください。上質な調味料の選び方としては、「価格が安いものは避ける」「成分表示名の多いものは添加物が多い可能性があるのでシンプルなものを選ぶ」「〇〇風調味料という名前のものは選ばない」ことです。

また、発酵調味料以外にも日常使用する油や砂糖にも気をつけてください。油の選び方についてはこちらの記事に詳しく説明してあります。砂糖についてはハチミツを使うことをおすすめします。ハチミツは栄養価が高く、和食との相性も良いからです。

健康・アンチエイジングのために、日常的に発酵食品を摂取して最高の腸内フローラを手に入れてください。

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